屋根塗装と屋根カバー工法の違い|どちらを選ぶべき?

「屋根塗装と屋根カバー工法、どっちを選べばいいの?」「我が家にはどちらが向いている?」——屋根メンテナンスで悩む方は多くいます。本記事ではなごみペイントが現場で見てきた、屋根塗装と屋根カバー工法の違い、費用、選び方を比較解説します。

目次

屋根塗装と屋根カバー工法の違い

基本比較

項目 屋根塗装 屋根カバー工法
費用(30坪) 30〜60万円 80〜180万円
工期 5〜10日 10〜20日
耐用年数 10〜15年 25〜30年
対応する屋根材 スレート、金属、瓦の一部 スレート、金属の上に金属を重ねる
断熱性向上 ×(遮熱塗料は若干)

屋根塗装|定期メンテナンスの選択肢

屋根塗装が適しているケース

  • 築8〜15年で屋根材が健全
  • 表面の色褪せ・チョーキング程度の劣化
  • 軽微なヘアクラック
  • 初期費用を抑えたい
  • 10〜15年後に住み替え予定

屋根塗装の工程

  1. 足場設置
  2. 高圧洗浄(コケ・カビ・チョーキング粉除去)
  3. 下地補修(ひび・サビ)
  4. 下塗り(プライマー)
  5. 縁切り・タスペーサー設置(スレートの場合)
  6. 中塗り(屋根用塗料1回目)
  7. 上塗り(屋根用塗料2回目)

屋根塗装の費用内訳

  • 足場代:15〜25万円(外壁と同時なら共通)
  • 高圧洗浄:3〜5万円
  • 塗装費(塗料込み):20〜35万円
  • 諸経費:5〜10万円

屋根塗装のメリット

  • 費用が安い
  • 工期が短い
  • 外壁塗装と同時施工で足場代節約
  • 遮熱塗料を選べば夏の暑さ対策にも

屋根塗装のデメリット

  • 屋根材自体の寿命は延びない
  • 10〜15年で再塗装必要
  • 断熱性能の向上は限定的

屋根カバー工法|既存屋根の上に重ね葺き

屋根カバー工法とは

既存の屋根を撤去せず、その上に新しい屋根材(多くは金属屋根材)を重ねて施工する工法。既存屋根の処分費用がかからず、廃材も最小限です。

屋根カバー工法が適しているケース

  • 築15〜30年で塗装では対応しきれない劣化
  • スレート屋根のひび割れ・剥離が多い
  • 断熱性能の向上を希望
  • 20〜30年メンテナンス不要にしたい
  • あと20年以上住む予定

屋根カバー工法の工程

  1. 足場設置
  2. 既存屋根の補修・清掃
  3. 防水ルーフィングの敷設
  4. 金属屋根材の取り付け
  5. 棟・板金処理
  6. 仕上げ点検

屋根カバー工法の費用内訳

  • 足場代:15〜25万円
  • 金属屋根材:50〜100万円
  • 施工費:20〜40万円
  • 諸経費:10〜15万円

屋根カバー工法のメリット

  • 既存屋根の解体不要で廃材最小限
  • 断熱性能向上(特に金属屋根は遮熱効果あり)
  • 耐用年数25〜30年と長い
  • 軽量金属屋根なら耐震性UP
  • カラー選択肢が豊富

屋根カバー工法のデメリット

  • 費用が屋根塗装の2〜3倍
  • 下地の状態を完全に確認できない
  • 建物の重量が増える(軽量金属屋根なら影響小)
  • 瓦屋根や2層目はカバー工法不可

屋根材別の選択肢

スレート屋根

  • 築8〜15年:塗装が標準
  • 築15〜25年:状態次第で塗装 or カバー
  • 築25年以上:カバー工法 or 葺き替え

金属屋根(ガルバリウム等)

  • サビ・色褪せが主な劣化
  • 築15〜20年で塗装メンテナンス
  • 劣化が深刻ならカバー工法

瓦屋根

  • 瓦自体は塗装不要、メンテはほぼ漆喰
  • カバー工法は構造的に不可
  • 葺き替えのみ選択肢

仙台で屋根メンテナンスを選ぶポイント

積雪・凍害対策

仙台では年に数回まとまった雪が降り、屋根の積雪荷重を考慮する必要があります。雪止め金具の同時設置も検討を。

断熱性能の重要度

仙台の冬は厳しく、屋根の断熱性能は光熱費に直結。カバー工法は遮熱・断熱性能アップのチャンス。

外壁工事との同時施工

足場代を1回分節約できるため、外壁メンテナンスのタイミングと合わせるのが経済的。

よくある質問(FAQ)

Q. 塗装とカバー工法、迷ったら?

A. 築年数とあと住む期間で判断。10〜15年以下なら塗装、20年以上ならカバー工法が長期コストで有利。

Q. カバー工法後、また塗装は必要?

A. 金属屋根材のグレードによりますが、20〜30年は塗装不要。その後はカバー材自体の塗装で対応可能です。

Q. 屋根の状態を自分で確認できる?

A. 危険なので推奨しません。ドローン点検サービスを使うか、業者の無料点検を依頼してください。

Q. スレート屋根のアスベスト含有はどう?

A. 2004年以前のスレートはアスベスト含有の可能性あり。撤去には専門業者が必要で、カバー工法なら撤去不要のため安全です。

Q. 屋根の保証期間は?

A. 塗装は5〜10年、カバー工法は10〜20年が標準。地元業者なら定期点検も含まれます。

屋根塗装の塗料グレード別の違い

屋根塗装で使う塗料は外壁と同じく複数のグレードがあります。屋根は外壁より紫外線・雨・温度変化を強く受けるため、グレード選びが寿命に直結します。

屋根用シリコン塗料

耐用年数10〜12年。コストパフォーマンスが良く、初回屋根塗装で最も選ばれるグレード。日本ペイント「サーモアイSi」、関西ペイント「アレスダイナミックルーフ」などが代表。

屋根用フッ素塗料

耐用年数13〜17年。耐候性が高く、屋根の急峻な環境にも対応。再塗装サイクルを延ばしたい方に推奨です。

屋根用無機塗料

耐用年数17〜22年。最上級グレードで色あせ・チョーキングがほぼ発生しない。長期居住予定なら検討価値あり。

遮熱塗料という選択肢

屋根は夏場70℃以上に達することがあり、室内温度に大きく影響します。遮熱塗料を選べば屋根表面温度を10〜15℃下げ、2階の冷房効率を向上。電気代節約にも繋がります。仙台でも夏場の暑さ対策として年々採用が増えています。

屋根塗装の手抜き工事に注意

縁切り(タスペーサー)の省略

スレート屋根の塗装で必須なのが「縁切り」処理。塗料でスレートの隙間が埋まると、内部に入った雨水の逃げ場がなくなり、雨漏りの原因に。タスペーサー設置を省略する業者は要注意です。

下塗りの省略

屋根用プライマーは外壁以上に重要。屋根は雨水と紫外線が直接当たるため、下塗りなしでは数年で塗膜が剥がれます。見積書に下塗り(シーラー・プライマー)の製品名が明記されているか確認しましょう。

2回塗りで済ます

屋根も外壁同様、3回塗りが基本。2回塗りで仕上げる業者は塗膜厚みが不足し、4〜6年で再塗装が必要になります。

カバー工法で使われる金属屋根材の種類

ガルバリウム鋼板

カバー工法で最も人気の屋根材。耐用年数30〜40年、軽量で耐震性に優れます。シンプルなフラット形状からスタイリッシュなデザインまで選べます。

SGL(エスジーエル)鋼板

ガルバリウムの上位グレード。マグネシウム配合で耐久性がさらに向上。沿岸部の塩害エリアでもおすすめ。

遮熱機能付き金属屋根

表面に遮熱顔料を配合した金属屋根。夏場の屋根温度を抑制し、室内環境を改善します。仙台の沿岸エリアや日射量の多い住宅で特に効果的。

仙台市内のカバー工法事例

築20年以上のスレート屋根

仙台市内の戸建てで築20年を超えたスレート屋根は、塗装では追いつかないケースが増えています。カバー工法で30年メンテナンス不要にし、トータルコストを下げる選択が増加中です。

震災後のひび割れ屋根

東日本大震災で多くのスレート屋根に微細な損傷が残っています。塗装だけでは隠せないため、カバー工法で根本対応するケースも。

沿岸エリアの塩害対応

若林区・宮城野区の沿岸エリアでは塩害でスレート劣化が早く進みます。SGL鋼板でのカバー工法が長期維持に有効。

屋根メンテナンスを長持ちさせるコツ

年1回の目視点検

地上からの目視で「色あせ」「コケ」「ズレ」を確認。気になる箇所があれば双眼鏡で詳しく見るのも有効です。

大型台風後の点検

仙台に台風が直撃した後は、必ず屋根の状態を確認。火災保険の風災特約で修理費用が補償されるケースも。

雨樋・棟板金のチェック

屋根本体だけでなく、雨樋の詰まりや棟板金(屋根の頂上部分の金属カバー)の浮きも要チェック。これらは屋根全体の寿命を左右します。

屋根メンテナンスの長期戦略

築20年で迫られる選択

築20年前後で「塗装で延命」か「カバー工法で刷新」かの選択が来ます。あと10年住むなら塗装、20年以上なら カバー工法というのが一般的判断。

カバー工法後の30年スパン

カバー工法を選べば、その後20〜30年は屋根のメンテナンスがほぼ不要。30年スパンでの総コストは、塗装を3回繰り返すより安くなることが多い。

葺き替えという最終手段

築40〜50年で葺き替えが必要になることも。下地(防水シート・野地板)の腐食が進行すると、塗装やカバー工法では対応できなくなります。

仙台市内の屋根材別の事情

スレート屋根(コロニアル等)

仙台市内で最も多い屋根材。築10〜15年で塗装、築20〜25年でカバー工法 or 葺き替え検討が標準ルート。アスベスト含有の有無も古い建物では考慮要素。

金属屋根(ガルバリウム鋼板)

仙台でも新築・リフォームで増えている屋根材。耐用年数30〜40年で、メンテナンスは塗装または部分補修が中心。重量が軽いため耐震性にも優れます。

瓦屋根

築古住宅で多い屋根材。瓦自体は塗装不要で、漆喰メンテナンスが中心。カバー工法は構造的に不可なので、葺き替えが選択肢に。

屋根工事の見積もり比較

業者の見積もり項目比較

  • 下地点検・補修費用
  • 既存屋根材の処分費(カバー工法では不要)
  • 使用材料(ガルバリウム鋼板等)の単価
  • 足場代(外壁と同時なら共通)
  • 付帯工事(雨樋・棟板金など)
  • 保証期間と内容

屋根メンテナンスはなごみペイントへ

なごみペイントは仙台市の外壁・屋根塗装専門店として、屋根の状態に応じた最適な工法をご提案します。塗装・カバー工法・葺き替えすべて対応。無料点検で屋根の状態を診断書としてお渡しします。お住まいの屋根が気になる方はぜひご相談ください。

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この記事を書いた人

なごみペイント事業部長。仙台市を拠点に外壁塗装一筋22年、累計2,000棟以上の住まいの塗装に携わってきました。

「言ったことと、やったことが必ず一致する塗装店」を信条に、現地調査から施工・アフターまでを自社の職人と一貫してお届けしています。

【主な資格・実績】
・建設業許可(塗装工事業)
・関西ペイント「プラチナ塗装店」認定
・年間施工件数 約300棟

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