モルタル外壁塗装ガイド
ひび割れ対策と透湿性がカギ。適切な塗装で長く美しく保つ
モルタル外壁とは
モルタルは、セメント・砂・水を練り混ぜた湿式材料です。吹付工法により施工され、リシン・スタッコ・吹付タイルなど多様な仕上げ表情が実現できます。
築20年以上の住宅に多く見られ、ほぼすべてのモルタル住宅が塗装メンテナンスを必要とします。特にひび割れ(クラック)対策が施工の成否を左右します。
モルタル外壁の特徴
施工方法と仕上げ
セメントモルタルを吹付け工法で施工します。仕上げの種類により外観が大きく異なります。
| 仕上げ種類 | 特徴 | 塗装時の注意点 |
|---|---|---|
| リシン | 粒状の粗面。吸水性高い | 吸い込みが多いため下塗りが重要 |
| スタッコ | ザラザラとした厚い質感 | 凹凸が大きいため塗料量がかさむ |
| 吹付タイル | タイル模様の凹凸仕上げ | ひび割れが隠れやすい。念入りな点検が必要 |
モルタルの吸水性
モルタルは多孔質で吸水性が高いのが特徴です。塗膜がなくなると、雨水がどんどん吸収され、内部の鉄筋や躯体を腐食させます。透湿性塗料を選ぶことが重要です。
吸水性が高い
塗膜剥がれ後の雨水浸透が非常に速い。定期的なメンテナンスが必須です。
ひび割れしやすい
セメント質のため、乾燥時の収縮ひび割れが起こりやすい。特に木造の躯体沈下に追従できず、クラックが生じます。
施工性が悪い
現在ではサイディングに押されており、施工職人も少なくなっています。メンテナンスにも専門知識が必要。
ひび割れ(クラック)への対策
ヘアークラック vs 構造クラック
モルタル外壁の最大の悩みはひび割れです。しかし、すべてのひび割れが危険とは限りません。適切な判断と対応が重要です。
ヘアークラック
幅0.2mm以下、深さ数mmの細い亀裂。塗膜の劣化によるものが多く、構造的には問題ありません。ただし放置すると水が侵入するため、充填・塗装が必要です。
構造クラック
幅0.3mm以上、深くまで続くひび割れ。躯体の沈下や構造的な問題が原因です。建物診断が必要。コーキング充填だけでなく、根本原因の調査も重要です。
ひび割れの原因
- 乾燥収縮:セメント硬化時の収縮により、ネットワーク状のひび割れが発生
- 躯体沈下:木造住宅の自然沈下により、斜め45度方向のクラックが生じる
- 温度変化:夏冬の気温差による膨張・収縮ストレス
- 下地不良:塗装下地となる下塗り材が不十分
クラック補修の工程
| クラック幅 | 補修方法 | 対応グレード |
|---|---|---|
| 0.2mm以下 | 高圧洗浄後、そのまま塗装 | 全グレード対応 |
| 0.2-0.5mm | 弾性シーラー充填、塗装 | 弾性塗料推奨 |
| 0.5-1.0mm | エポキシ樹脂などで充填、塗装 | 高弾性弾性塗料 |
| 1.0mm以上 | コーキング充填、または建物診断 | 専門家相談 |
塗装のポイント
透湿性塗料の選択
モルタルの吸水性を考慮すると、塗膜内部の湿気を逃がす「透湿性塗料」が必須です。通常の塗料を使うと、内部で結露が生じ、カビやコケが増殖します。
透湿性塗料
モルタル推奨。湿気を通すため結露が少ない。モルタル表面のコケ・藻も抑制。
弾性塗料
ひび割れの追従性が高い。モルタルのクラック対策に非常に有効。透湿性と組み合わせて採用。
低汚染型
雨だれ汚れやコケ付着を防止。モルタルは吸水性が高いため、低汚染性能は重要です。
塗装工程
- 高圧洗浄:リシン吹付など粗面の汚れを徹底的に除去。8-12MPa推奨
- クラック処理:0.3mm以上のひび割れを、幅に応じて充填材で埋める
- 下塗り:モルタルの吸水性を整える。透湿プライマー推奨
- 中塗り:透湿性弾性塗料の1回目。色合いを確認
- 上塗り:透湿性弾性塗料の2回目。最終仕上げ
吸水性調整が重要
モルタルの吸水性は部位によって大きく異なります。特にひび割れ補修部分は吸水性が高くなり、塗料の「吸い込み」が顕著です。プライマー選択と施工方法で吸水性をコントロールする技術が必須です。
施工気象条件
気温5~35℃、湿度85%以下。高圧洗浄後は最低72時間の乾燥が必要です。秋雨の時期は避け、初冬(10月~11月)が最適です。
なごみペイント NAGOMIシリーズ
モルタル外壁用には、透湿性と弾性を両立させた「NAGOMIシリーズ モルタル対応版」をご用意しています。
透湿性弾性塗料
ひび割れ追従性と透湿性を両立。モルタル劣化の主原因である結露カビを予防します。
低汚染性能
リシンなど粗面の汚れ付着を防止。15年経過後も美しい外観を維持できます。
高耐久グレード
ウレタン系、シリコン系をラインアップ。予算と耐用年数のバランスで選択できます。
推奨グレード
- シリコン系弾性塗料(RS限定):耐久性12~15年。ひび割れが多い物件向け推奨
- ウレタン系弾性塗料:耐久性8~10年。バランス型。最も人気
- アクリル樹脂系弾性塗料:耐久性3~5年。予算重視。軽いひび割れ対策向け
仙台市の気候対応
湿度が高く、凍害の可能性もある仙台地域。透湿性と耐凍害性を兼ね備えたNAGOMIシリーズで、モルタル外壁の長期保護を実現します。
よくある質問
モルタル本体は非常に耐久性が高いのですが、塗装が必須です。つまり、定期的なメンテナンスが「必須」であるモルタルと、「できれば推奨」のサイディングでは、トータルの手間と費用はモルタルの方がかかる傾向です。ただし、モルタルは左官職人による手直しが可能で、細部の補修性能は優れています。
弾性塗料は、微小なひび割れの変化に追従する柔軟性を持ちます。モルタルは常にわずかなクラックが発生しており、通常の硬い塗膜ではすぐに割れてしまいます。弾性塗料を使うことで、その追従性により塗膜の寿命が長くなります。ただし、通常塗料より価格が高い点が課題です。
0.5mm以上のクラックは、単なる塗膜劣化ではなく、建物構造に関わる可能性があります。まず建物診断を受け、原因を特定することが重要です。構造クラックの場合、根本原因(躯体沈下など)を解決しないと、補修してもクラックが再発します。なごみペイントでは、診断から修繕まで一貫したご提案をさせていただきます。
いいえ、塗装は可能です。ただし、リシンの吸水性が高いため、通常より多くの下塗り材が必要になります。また、塗料の吸い込みが大きいため、塗料の選択と施工方法が通常より重要です。高压洗浄でリシンの汚れを落とし、透湿プライマーで吸水性を調整することが成功のカギです。
一般的な2階建て住宅で、12~18日間が目安です。サイディングより時間がかかります。理由は、(1)高圧洗浄に時間がかかる、(2)クラック補修に手間がかかる、(3)吸水性調整のため乾燥時間が長い、の3点です。詳細は現地調査後にご提示します。
はい、効果は実証されています。透湿性塗料を使ったモルタル外壁は、通常の塗料を使った場合と比べて、塗膜の下でコケやカビの発生が圧倒的に少なくなります。仙台のような湿度が高い地域では、この差は顕著です。長期的な外壁の美しさを保つには、透湿性塗料の選択が重要です。
モルタル外壁の塗装なら
クラック対策とひび割れ追従性がポイント。なごみペイントにお任せください。
なごみペイントについて
宮城県仙台市の外壁塗装専門店として、お客様の信頼と満足を第一に施工いたします。
- ✓ 建設業許可・一級建築士在籍: 一般建設業許可(塗装工事業)を保有し、一級建築士が在籍しています
- ✓ 自社一貫体制(20~30名): 足場・防水・板金・大工まで自社スタッフ。中間マージンなし
- ✓ ショールーム完備・複数店舗展開: 宮城県内に複数店舗を展開。実物を見て確認できるショールーム完備
- ✓ 関西ペイント リフォームサミット認定: 関西ペイント リフォームサミット最上位「プラチナ塗装店」認定